はなとゴメス

正月のある日、神戸大学のキャンパスへ、恒例の散歩に相方と出かけた。
馬術部には２頭の馬ではなく、２匹の守衛さんがいる。犬の「はな」と猫の「ゴメス」だ。
「はな」はいつもいる場所で丸くなっていたが、「ゴメス」は私達が近寄るとすり寄ってきた。ずいぶん人に慣れている猫だ。おそらく飼い猫に違いない。「はな」は馬術部の名物犬で厩舎でヒモ無しで飼われている。訪れる来客すべての人に目を配り、このクラブを守っているのだ。
２匹はとても仲良しでお互いのことを理解し合っているように見える。決して吠え合ったり鳴き合ったりしない。静かに同じ場所で見守っているのだ。この２匹の関係のように、お互いを理解し、認めあえる仲でありたいと強く思った新年であった。