top

2011年3月6日日曜日

雪の日


雪のある日、僕は最愛の人にプロポーズした。とても寒い、空気がピンと張りつめた摩耶山のホテルのあたたかい部屋で決意を話した。とても長い長い時間が過ぎていったように感じた。これまでの2年の付き合いのなかで自然と育まれてきた想いを、僕なりの言葉で伝えると、彼女は静かにそしてゆっくりとうなづいてくれた。お互いの手をとり、しっかりと握りしめた。
二人にとってその日は特別な一日になっただろう。天候のサプライズもあって、テンションが上がっていたことは間違いない。それにもまして、オテル・ド・マヤの宿泊施設の素晴らしさや、レストランの食事のおいしさや、貸し切り状態のジャグジーから見下ろした神戸の素晴らしい夜景も手伝って、僕たちのテンションは頂上まで登りつめていた。
この勢いを僕は止めたくなかった。今日しかないと思っていた。だから言うことができたと思う。彼女もずっとその言葉を待っていてくれたんだと思う。
とにかく長い長い一日だった。僕たちはこの日を一生忘れないだろう。
僕の想いを受け入れてくれた彼女にあらためてこの場をかりて、感謝したいと思う。
「ありがとう。そしてこれからもよろしく」

2 件のコメント: