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2010年6月28日月曜日

20100626












        
        第4土ヨー日 事務所LOUNGE Vo.2


2010年6月21日月曜日

ITジャーナリスト 佐々木俊尚氏 講演会@ジュンク堂書店


6/19(土)の午後、ジュンク堂書店にておこなわれたDiscover21出版による、「電子書籍の衝撃」刊行記念、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏講演会に参加してきた。

iPadやKindleなどの電子書籍を読める端末が日本にも上陸して、これから出版業界や本の世界はどうなっていくのか、またインターネットのソーシャルメディア上で、どう情報が共有していくのか、プロジェクターを駆使しながら分かりやすく解説してくれた。
まず、スクリーンに映しだされたのは大きな機械だった。
名前を「EspressoBookMachine」(エスプレッソブックマシーン)といい、価格が75000〜95000ドルするという。
インターネットに接続されており、グーグルのグーグルエディションによってだれでも本が製本できるという優れものだ。
300ページの本を4分以下で印刷する。300ページの本なら1600円ぐらいで作ることができる。

現状の出版には膨大なコストがかかるが、今後こうしたマシーンやインターネットのデジタル配信によって劇的にコストが下がることになるだろうと予想した上で、何が大事で必要になってくるのか、話がつづいた。
これからは、コンテナが重要である。コンテナとはデジタル配信のことでコンテンツは、本の中身のこと。
昔から今も本の中身は不変である。

粘土板→パピルス→竹簡→紙→iPad
写本→印刷→ネット配信

上のように変化しているが、これは何千年にまだ2回目の変化にすぎないということらしい。
この変化の流れにうまく乗れるのか、否かで今後の出版は大きく左右される。
コストがかからなくなるということは、セルフパブリッシングが容易にできるということだ。
すでにアマゾンなどでは、デジタルテキストプラットフォームを提供してだれでもキンドルで読める本を出版できる環境を構築している。
残念ながらキンドルはまだ日本語版がでてないが、佐々木氏によると、8月くらいに発売するらしい。
崩壊しつつある日本の出版業界、はたして出版文化も崩壊してしまうのか。
そんなことはないと佐々木氏は断言する。
確かに雑誌だけの出版社や、文芸誌などの出版社はヤバいだろう。
大手も本当にいい作品を探せるのかその選択眼が優れているのか疑問だ。

デジタル配信は本をフラット化し、ソーシャルメディアに接続する。
古い本も新しい本もフラットに並ぶことの素晴らしさ。
音楽の聴かれかたが変わったように本の読まれかたも変化するだろう。もしくは多様化か。
東京の中目黒にある松浦弥太郎氏が経営する「COWBOOKS」のような、すてきな本のセレクトショップもふえてきている。
インターネットの書評ブログも細分化しており、多種多様な文脈から背景事情を知ることができ、読書への誘導となっている。
これは、これまでのマスコミ(新聞、雑誌、テレビなど)がおおきな川で上流から一方的に情報が下流に流れてきていた。
今は、縦横無尽に走る水流があり、水たまりや沼が無数に存在する状況だ。
ビオトープ(生息域)が変化したということだ。
これにより、情報は人を軸として流れることになる。
マスメディア経由から情報を仕入れず、人を経由して仕入れるようにシフトする。
情報の真偽はその情報を流す人の評判に担保される。ソーシャルメディアの力がますます強くなることを意味する。

どういう人がその役割を担うのか、それは、インターネット上の情報を収集、選別、意味付け
そして共有することのできるひと。Curation(キュレーション)=キュレーターという。

膨大な情報のなかから選別する作業のほうが大事でいかに的確にキュレーションするかにかかっている。

コンテキスト消費はストック=蓄積
          フロー=流れ
論考分析する作業とストックする作業で世界観が形成されていく。

web=フロー
本=ストック


膨大な量のなかで、フラットに配置される電子書籍時代がすぐそこまできている。

そして電子書籍は、新たな知の世界を開くことだろう。




「クレイジーハート」



        (C)2009 Twentieth Century Fox

アカデミー賞で主演男優賞を受賞した、ジェフ・ブリッジスの演技にすっかりハマってしまった映画「クレイジーハート」を観てきた。
伝説のシンガー・ソングライターでありながら、孤独なドサ回りの歌手にまで落ちぶれた男が
一人の女性や、同胞によって再生していく。
キャスティングも素晴らしかったが、劇中で使われる音楽が最高にいい。カントリーやブルースをあまり知らない人でも、アメリカ南部の原風景になじむサウンドはここちよく聴こえることだろう。
おなじくアカデミー賞で主題歌賞に輝いた「ザ・ウイリー・カインド」がエンドクレジットに流れたとき、思わずスタンディングオベーションしてしまいそうになった。


6/12(土)〜全国ロードショー
http://movies.foxjapan.com/crazyheart/

2010年6月19日土曜日

第4土ヨー日 事務所LOUNGE VOL.2

来週の土曜日は第4土ヨー日です。
6月26日(土)19時からスタートです。
今回は2Hours Mellow Setと題し、2時間のメローサウンドをDJプレイしながら、お酒を楽しんでもらおうというものです。


1000円でドリンクは売り切れまで飲み放題。つまみも提供します。
梅雨のうっとおしさを吹き飛ばす音楽に酔いしれてみませんか。



2010年6月18日金曜日

制服

 
今朝、通勤中の梅田駅で、学校の制服を粋に着こなす男子高校生を見た。
すでに夏服になっているが、開衿シャツをうまいぐあいに着くずし、ズボンを腰のあたりでうまく穿きこなす。この場合、たいていのティーンネイジャーはヒップホップのマネをして、だらしなくお尻が見えるくらいまで下げて穿くのをかっこいいとする。
しかし、彼はバランスよく腰ばきをキメていた。そして右肩にカジュアルカバンをさげ、右手には革製の学校の公式カバンを持っていた。このカバンがいい味をかもしだしていた。おそらく教科書など一冊も入ってないであろう薄さ。そしてロックなステッカーが貼ってある。このステッカーがまたセンスがいい。どういいかは写真を撮ってないのでなんともいいがたいが、とにかくかっこいいのである。使い古した革製のカバンにロックテイストのステッカー、自分の高校時代を思い出す。
髪型は後ろからしか確認できなかったが、ソフトモヒカンだったように見えた。
最近の高校生のファッションなどまったく興味はないが、制服を自分なりにうまく着こなしている男の子をめずらしく見かけたので、ちょっと書きたくなった次第である。

2010年6月9日水曜日

iPhone 4


昨日AppleのWWDCで発表されたiPhone 4の新しい機能、FaceTimeをフューチャーしたCMだ。
これを見せられたら、買わずにはいられないとさえ思ってしまうのは私だけだろうか。
これまでもdocomoをはじめ他の企業がTV電話を開発しては発表して、実際に販売もされてきたが、広く普及するまでには至らなかった。
だが、このアップルのiPhone 4をきっかけに今度は多くの人がTV電話を利用するかもしれない。耳にあてながらしゃべる今のスタイルから画面に向かってしゃべるスタイルへ変化するのかと想像してしまう。いやおそらくそうなるだろう。街中でそういう光景が見れる日はそう遠くないと思う。


2010年6月7日月曜日

広告について考える

地下鉄四つ橋線、西梅田駅にAppleのiPadの広告が掲示している。
社名のロゴマーク、iPadという文字、それにiPadをひざに乗せて使用している人の上から目線の写真だけのシンプルな広告。
たったこれだけで見事に広告としての役割を果たしていると感じた。
すでに発売されているiPadは多くのマスコミによって取りざたされ、おそらく多くの人はその名前だけでも知っていることだろう。さらにアップルの製品であることも承知しているだろう。

海外の企業がつくった製品であるにもかかわらず、無駄な説明など一切ないシンプルさ。
日本のメーカーの広告と比べてみてもその違いは歴然だ。電車の中吊りや駅のコンコースのポスター、街中の液晶ビジョンなど派手に広告しているものばかりであまり伝わってこないと思う。
もしくは有名タレントを使っているものも目立つ。タレントには目がいくが、製品にはいかないことのほうが多い。携帯電話の新製品の広告などはその典型だ。
なぜこうも違うのか。

製品に圧倒的な自信を感じることが広告からよみとれる。最高の製品を提供してるという自負。
日本のメーカーの広告からはそれが感じられない。残念なことに。自信がないからあれやこれやと説明したりタレントに頼ったりするのではないだろうか。
それはつまり企業の姿勢をも推し量ることができるのかもしれない。
本当にコンシューマーに向けて製品をつくっているのか、誰に対してアピールしているのかが問われている。



2010年6月1日火曜日

駒鳥文庫 本日グランドオープン


先日お伝えした、天満の鉄道広告社ビルの2階にある映画関連古書専門店「駒鳥文庫」さんが、本日グランドオープンしました。







時代に関係なく幅広いラインナップを揃え、アニメーションや8ミリフィルム関係の古書などマニアックなものまで、ファンならずとも思わず唸る品揃えに満足するはず。
店舗になくてもネットワークを駆使して、あなたが探しているお気に入りを見つけてくれるなどサービスが行き届いたお店です。
店主の村上氏は「古いビルの片隅の小さなお店ですが、小さいなりにも駒鳥文庫らしさを感じられるお店にしていきますので、ご来店をお待ちしております」とにこやかな笑顔で応えてくれました。

場所 大阪市北区天満3−6−3 鉄道広告社ビル2階
営業時間 12:00〜19:00
定休日 月曜日及び不定休

『ミーツへの道』街的雑誌の時代

京阪神エルマガジン社が発行する「Meets Regional」の前編集長・江弘毅氏の最新刊が明日発売する。
「本の雑誌」の人気連載「ミーツへの道」が単行本化。
いかにしてミーツが創刊され、街的雑誌としてその地位をきずいていったか、そして街と向かい合い、人に触れ、店を飲み食いしたおし、街そのものを編集していったか、豪快にかつおもろく書き下ろしている風雲録。
関西のみならず、全国に影響を及ぼした伝説的三都本の話や、地下鉄ポスター撤去事件の話など歯に衣着せない痛快な実話がこれでもかと登場する。
街場というコトバを浸透させ、路地裏の陽のあたらない小さな店にまでスポットをあてつづけた功績は大きい。
時代が雑誌の力で大きくうねり、広がった世代を駆け抜けて今にいたるまでを一気に読ませてくれる。
必読の一冊。絶対買って読むべし。


『ミーツへの道』街的雑誌の時代 単行本(ソフトカバー):256ページ
 江 弘毅著
 本の雑誌社(2010 6/2)
 ¥1680