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2010年2月6日土曜日

John Lennon Museum


「ジョン・レノン・ミュージアム」(さいたま市中央区)が今年の9月30日で閉館することが決定した。オノ・ヨーコさんと結んでいる10年間のライセンス契約が満了するためだ。
さいたま副都心駅直結の大型多目的施設「さいたまスーパーアリーナ」の中にあり、オノさんが唯一公認した博物館でジョンの愛用したギターや、子供時代の写真など遺品約130点が映像などと併せながら40年の生涯を紹介している。
このミュージアムには一度だけ行ったことがある。東京から何度も電車を乗り換えてかなりの時間をかけて行った記憶が甦る。
館内に入ると、エスカレーターで上層階まで上がり、そこからゆっくりと展示スペースをまわりながら、階下へ降りて行くしくみになっている。
ZONE1から9まで観終わると、FINAL ROOMにたどり着く。そこにはジョンの魂のメッセージがホワイトボードと透明のアクリルボードにびっしりと書かれてあり圧巻の一言しかいいようがない。
そこに来てはじめて来館者はジョンと心と心で向き合えるのだ。ある者はイスに腰かけながら眺め、ある者は立ちつくしながら微動だにせず、ある者は涙してそのメッセージを受けとめている。
僕はその場からしばらくの間動くことができなかった。文字のひとつひとつにくぎ付けになっている自分がいたのだ。そして涙が自然とあふれてきた。なんともいえない気持ちと充実した感じが身体のなかをかけめぐっていたと思う。
ジョンの人生をめぐっていたつもりが、自分の人生を考えていたことに気づいたのだ。
同じような感想をもった来館者のコメントを最後に紹介する。

「ジョンの生きてきた人生は、今日確かにここにあった。ゾーンを進んでいくうちに、どんどん私の内側に入ってきた。ファイナル・ルームでジョンは確かに私の一部になった」
(28歳・女性)

「こんなに涙するとは想いませんでした。自分の今の環境、人生をいろいろと考えさせられました。最後のファイナル・ルームは、ジョンに勇気をもらった気がします。もう少しがんばろう、一日を大切に考え、生きていこうと思いました」
(20代・女性)




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